WordPressに予約システムを設置・構築するためのプラグイン7選
サイトに予約システムを導入出来たら、電話での予約対応の手間や、店舗の混雑状況を改善できる可能性が高くなります。
そこで今回、全サイトの約43%を占めると言われているWordPressで作成されたサイトに導入できる予約システムについてまとめます。
「WordPressで作ったサイトに予約システムを導入したいけどどうしたらいいの?」
「予約システムを導入するメリットやデメリットは何?」
「予約システムを導入したいけど、無料でできるのかな?」
このような、WordPressで予約システムを導入する際の疑問についてお答えしておりますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
WordPressの予約システムでできることは?
WordPressで導入できる予約システムを導入すると、以下のことが実現可能です。
- 日単位で予約
- 時間単位で予約
- イベントを予約し連携できる
どういうことなのか、分けて解説します。
日単位で予約
日付単位での予約システムは、主に宿泊などの日を跨ぐ予約向けの方法となります。
例えばホテルなどの宿泊施設やレンタカー、キャンプ場、レンタルWiFiの貸し出しなどです。
カレンダー形式で予約したい分を洗濯できるものや、日付を入力して予約できるものまでありますので、サイトに訪れるユーザーに合ったものを選ぶと良いでしょう。
また、予約状況に応じて満室・満席といった受付表示も可能です。
時間単位で予約
時間単位での予約システムは、レストランなどの時間単位で受付る必要がある事業向けの方法です。
例えばレストラン他、お稽古などのレッスン予定や美容室・サロン・病院・学習塾・映画館といった時間単位を意識したい業種向いている予約システムです。
ユーザーも予定に合わせて予約でき、事業側も一日の予定を立てやすくなる上に、予定を予め決めやすくなるので人員確保や業務もしやすくなるといったメリットがあります。
忙しいのに人が足りない!といった事態を予め予測し対策できるので、時間単位で受け付ける必要がある事業はぜひ使用したい便利なシステムですね。
イベントを予約し連携できる
WordPressで構築できる予約システムは、イベントごとに予約し連携ができます。
どういうことなのかというと、たとえばGoogleマップ・Googleカレンダーといった外部システムのページと連携して、イベントを表示し予約できる、といったシステムです。
主に、コンサートや公演・夏休みや春休みなどの学習にちなんだイベント・地域や季節ごとに開催されるような行事に向いているシステムです。
イベント会場をマップで表示できるなどユーザーにとってわかりやすいものもあるので、わかりやすくお知らせしたいといった場合にも向いていますね。
時間と場所が異なるイベントがある場合に重宝するシステムで、特定の期間・場所の予約をユーザーにもわかりやすく表示出来て良いですね。
また、電子チケット発行・オンライン決済を導入することでそのまま購入も可能なので、事前に清算会場で会計するといった手間を省けるといったメリットもあります。
WordPressの予約システムを導入するメリットとデメリット、注意点はある?
WordPressの予約システムは、低コスパで導入も簡単で評判も良いですが、導入前にメリットとデメリット・注意点を押さえておかないと「こんなはずじゃなかったのに!」と後悔してしまうかもしれません。
そうならないように、導入前にメリットとデメリット・注意点をチェックして本当に既存の業務に導入してよいものかなど検討してみましょう。
WordPress予約システムのメリット
まずWordPressの予約システムのメリットからお話しします。
WordPressの予約システムのメリットは8つです。
以下をご覧ください。
- 専門知識がなくてもプラグインを使って手軽に導入できる
- 予約システムのプラグインが豊富
- 使い方解説がネットにあるのでカスタマイズや導入の手順の情報収集が簡単
- 顧客情報の取得にも使える
- データ分析にも活用できる
- 外部ツールと連携もできる
- 予約管理の自動化
- 顧客満足度のアップを期待できる
簡単にまとめると、WordPressの予約システムはとにかく導入が簡単で、低コストです。
加えてデータ分析に使えるため、マーケティングに活かせるといったメリットがあります。
もっとよく理解するために、メリットを分けて解説します。
専門知識がなくてもプラグインを使って手軽に導入できる
WordPressの予約システムの一番のメリットは、プラグインを使って手軽に導入できる点でしょう。
予約システムをいちから構築した時の時間や手間・コストを考えると予約システムのプラグインを使うだけで予約システムを導入できる手軽さは大きい利点です。
更にプラグインを利用するという事で専門知識も必要ないのも嬉しいですね。
予約システムのプラグインが豊富
予約システムと言っても、事業に合わせた予約システムがなければ導入しても使えない可能性がありますが、WordPressにある予約システムのプラグインは豊富なので、事業に合わせた予約システム導入ができます。
どのような予約システムを使うか、あらかじめ「予約は時間単位なのか、日単位なのか、イベントごとなのか」といったことを決めておく必要がありますが、決めておけば導入したら良いプラグインを比較的すぐに見つけられるので、プラグインが豊富という点も大きなメリットですね。
使い方解説がネットにあるのでカスタマイズや導入の手順の情報収集が簡単
WordPressの予約システムは導入が簡単で手軽と言っても、1から自分で導入し設定するのは中々難しい場合もあります。
しかしWordPressユーザーは2023年の時点で全ウェブサイトの約43%を誇るシェア率ですので、その分プラグインを使うユーザーも多いといった特徴があります。
使うユーザーが多ければ多いほど、解説記事などの検索ヒットページも豊富といった特徴もありますので、Google検索などして手軽に詳しい解説情報が得られるのも強いメリットです。
顧客情報の取得にも使える
予約システムを導入するという事は、顧客のメールアドレスなども取得できるという事になります。
つまり、リピートユーザーや新規顧客などの情報をリストアップすることもできるのです。
イベントがあればメールにてお知らせを飛ばせ、メルマガ的な使い方もできるので、使い方によっては顧客アップにつなげることも可能です。
データ分析にも活用できる
取得した顧客情報は、データ分析にも活用できます。
どのようにして予約に結び付いたのか、どういったタイミングで予約したかなど分析すると、どのようにこれから運営していけばいいかなどのヒントにも繋がります。
ユーザーがどのようなことを求めているかなど、しっかり考え運営していきたい人は、予約システムを導入するのもアリでしょう。
外部ツールと連携もできる
予約システムの種類によっては、外部ツールとの連携もできます。
外部ツールと連携することにより、上で紹介したメリット「データ分析にも活用できる」にも活かしやすくなりますので、データ分析する際はどの外部ツールと連携できるか、も選ぶ材料にすると良いでしょう。
予約管理の自動化
予約システムを導入することで、予約管理の自動化を見込めます。
例えば電話予約では電話対応をして予約情報を打ち込み、予定表に記入するといった手間が必要になりますが、予約システムを導入すると予約情報が理路整然と表示されるので電話予約の手間を大幅に削れます。
更にプラグインによっては、カレンダーに予約をまとめて表示できるため、予約管理が電話対応と比べて格段にやりやすくなります。
予約管理を効率化する意味でもWordPressの予約システムはメリットが大きいですね。
顧客満足度のアップを期待できる
電話での予約は、事業者側ばかりが手間というわけではありません。
予約したいと考えているユーザー目線で考えても手間です。
WordPressの予約システムなら、電話の手間や予約する時間帯を考えなければならない手間などを一気に省けるため、顧客満足度のアップも期待できます。
ネットで完結できる予約システムは、ユーザー目線から見てもメリットが大きいでしょう。
WordPress予約システムのデメリット
予約システムのメリットはわかりましたが、デメリットは何か気になるところですよね。
WordPress予約システムのデメリットは以下になります。
- ドタキャンされる恐れがある
- ダブルブッキングの可能性がある
- システムによっては上限数の設定ができない
- 外部ツールの予約システムと比べると機能の数が劣る
- 作業や管理が必要
こちらも分けて解説します。
ドタキャンされる恐れがある
SNSでもたびたび問題になりますが、「予約したお客様がこない」といったドタキャンの恐れがあります。
手軽に予約できる分、手軽にドタキャンされる可能性もあるのです。
とはいえ、こちらはWeb予約があった後に、電話で確認するなどして回避できる可能性がありますので、工夫次第では特にデメリットにはならないでしょう。
ダブルブッキングの可能性がある
WordPress予約システムとは別に、電話予約も受け付けている場合は、ダブルブッキングが発生する可能性があります。
どういうことかというと、予約システムで予約された予定はシステム内で管理できますが、電話での予約はシステムと連携していないため、場合によっては同じ時間・日に予約が重なりダブルブッキングが発生する可能性があるのです。
電話予約を受け付けている場合は、この点気を付けるようにしましょう。
システムによっては上限数の設定ができない
予約システムによっては、上限数の設定ができないのもデメリットの一つです。
上限数が設定できないと、例えば1日に何名様といった予約の人数制限がある時の対応が難しくなります。
システムに上限数の設定ができるかなどは、導入前に確認しておくようにしましょう。
外部ツールの予約システムと比べると機能の数が劣る
WordPressの予約システムは、外部ツールの予約システムと比べると機能の数が劣る可能性があります。
予約システムも豊富な機能を備えているものをと考えている場合は、こちらもデメリットになるでしょう。
作業や管理が必要
外部ツールの予約システムと違い、WordPressの予約システムは、自分のサイトの中に予約システムを入れているので作業や管理が必要になります。
特にプラグインは、定期的な更新も必要になりますので、注意したいところです。
とはいえ、プラグインの更新は自動化も可能ですし、1クリックでできるものですのでそこまで難しい手間ではないでしょう。
予約システムの設定などの作業は、外部ツールでも同じ手間がありますので、こちらも大きなデメリットではないといえます。
WordPress予約システムの注意点
WordPressの予約システムを導入するなら、以下の点に気を付けてください。
- WordPressのサイト自体のセキュリティレベルを上げる
- ダブルブッキングにならないように日時を間違えない
- 上限数が設定できるシステムにする
こちらも大切なことなので、分けて解説します。
WordPressのサイト自体のセキュリティレベルを上げる
意外に見落としがちなのがWordPressサイトのセキュリティ対策です。
予約システムを導入した場合、ユーザーの個人情報など打ち込むこともありますが、セキュリティレベルが低いサイトだと情報を盗まれる可能性もあるので注意しましょう。
どのように注意したら良いかは、以下を参考にしてください。
- サイトのアドレスをhttpからhttpsに変える(暗号化された安全な通信方式)
- セキュリティレベルの上がるプラグインを導入する
セキュリティレベルが上がるプラグインを導入する場合は、以下の記事も参考になりますのであわせてチェックしてください。
ダブルブッキングにならないように日時を間違えない
複数の予約方法がある場合は、ダブルブッキングにならないように特に予約があったら日時を間違えないということに気を付けましょう。
予約を書き込むものは1つに統一するなど、管理側もわかりやすくする工夫が必要です。
上限数が設定できるシステムにする
今の世の中、何がきっかけでバズるかわかりません。
自分が知らないうちに、自分が営業するお店がバズることもあり得るのです。
バズると、話題の店として予約が殺到しますが、上限数が設定できないシステムだと際限なく予約が入るため、対応できなくなる可能性があります。
そのような事態にならないようにするためにも、上限数が設定できるシステムを導入することも大切です。
WordPressの予約システムを選ぶ際にチェックしたいポイントを解説
WordPressの予約システムを選ぶ際は、以下のことをチェックしましょう。
- 設定は簡単か?
- 日本語に対応しているか?
- コーディングしなくても使えそうか?
- テーマとの相性は良いか?
- チームで管理できる機能はあるか?
- セキュリティレベルは問題ないか?
- 必要であれば決済機能はあるか?
- サポートはあるか?
- 最近も更新があるプラグインか?
設定は簡単であるか、日本語に対応しているかはとても重要です。
特にプラグインになれていない人は、簡単でシンプルに使えるかを見ておくようにしましょう。
また、コーディングしなくても問題ないデザインかどうかも始めに見ておく必要があります。
テーマによっては、プラグインと相性が悪く使えない場合もありますので、必ず「そもそも使えるか」をチェックしてください。
チームで管理できるか、セキュリティにも力を入れたプラグインかどうかも見ておきたいところですね。
イベントなどで利用する場合は、決済機能があるかどうかも見ておくと良いでしょう。
また、こちらは必須ではありませんが、心配な場合はサポートがあるかどうかも見ておくと良いですね。
プラグインは、最近も更新があったかなども選ぶうえで重要な要素です。
更新のないプラグインは、セキュリティ面でも心配なので、更新があるかどうかもしっかり見ておきましょう。
WordPressの予約システムを作るのは簡単?設置方法とは?無料で使える?
WordPressの予約システムを作る場合、プラグインを利用しての導入であれば作るのは簡単です。
設置方法も、プラグインをインストールして有効化するだけなので、簡単と言えます。
無料で使えるものもありますし、有料のものもあります。
無料・有料の違いは使いやすさや機能面で変わる部分なので、まず無料のものを使ってみて使えそうなら無料のものでも良いでしょう。
ただ有料の予約システムは有料だけあって機能が充実してますので、より機能面で充実しているものを選びたい場合は有料もおすすめです。
プラグインを使わずに自分で構築したい場合は、簡単とは言えません。
完全自作する場合は、WordPressに必要なPHPやJavaScriptなどの知識も必要なので、自分の知識レベルを考えて自作するか、プラグインを利用するか選びましょう。
WordPressの予約システム作成に使えるおすすめのプラグイン7つ
WordPressの予約システム作成に使えるプラグインは以下の7つです。
- Booking Package
- Events Manager
- The Events Calendar
- Pinpoint Booking System
- WordPress Appointment Booking and Online Scheduling Plugin
- CP Appointment Calendar
- Online Lesson Booking
どのようなプラグインか、特徴を交え解説します。
Booking Package
- 無料版と有料版がある
- 日本語対応
- 日単位・時間単位に対応
- 設定が直感的に操作でき簡単
- オンライン決済にも対応(有料機能)
- ユーザー登録機能があるので、リピーターは個人情報の入力を省略可能(有料機能)
無料版も充実しているBooking Packageは、有料でも1ヶ月プランなら月額660円、6か月プランなら3,960円、12か月プランなら7,920円と導入しやすい価格帯です。
宿泊施設などの日単位の予約やレッスンなどの時間単位の予約、イベントごとの予約などオールマイティに使いやすいプラグインですね。
日本語にも対応しており、シンプルに利用できるため「簡単に使えて色々な予約システムを導入できる」プラグインを探している人におすすめです。
Events Manager
- イベント予約向けで複数チケット設定可能
- PayPal・Stripeといったオンライン決済対応(有料機能)
- 予約フォームのカスタマイズができる(有料機能)
- 個別サポートあり(有料機能)
- 日本語対応(日本語含む24言語対応)
- Googleマップと連携可能
イベントカレンダー機能が網羅されているプラグインで、Googleマップとの連携もできるため、イベント用予約システムが欲しい人におすすめです。
オンライン決済などは有料になりますが、1サイト89ドル(現在約12,145円)でライセンスを買いきりで購入できるため、導入もしやすいですね。
The Events Calendar
- オンラインイベントにも対応
- イベント検索できる
- Googleマップと連携可能
- キャンセル・延期の通知
- アクセスビューレポート
- 連携プラグインを利用して機能を拡張できる
無料で使えるプラグインで、連携できるプラグインを利用することで機能を拡張できます。
学校・地域の行事といったイベントにも使いやすいので、商用目的以外でも利用したい人におすすめです。
連携プラグインには無料のものと有料のものがあります。
Pinpoint Booking System
- 日・時間単位の予約ができる
- カラフルなビジュアルにカスタマイズ可能
- 無料版は1つのカレンダー作成のみ
- 日本語化可能
日単位と時間単位の予約システムを作れるプラグインで、英語圏のプラグインのため翻訳しながら使う必要がありますが、日本語化することも可能なので安心して使えます。
無料版は1つのカレンダー作成のみです。
有料版は1サイト年70ドル(現在約9,553円)のサブスクになっています。
WordPress Appointment Booking and Online Scheduling Plugin
WordPress Appointment Booking and Online Scheduling Plugin
- サービスごとに時間単位の指定・料金のメニュー・カラー指定などカスタマイズしやすい
- スタッフ管理機能アリ(英語対応のみ)
- 無料版でもオンライン決済機能を利用できる
カスタマイズしやすい予約システムプラグインのひとつで、スタッフ管理機能もついています。
ただし、管理できるスタッフは1名で月の予約は100件までと、無料版は制限もあるので気を付けましょう。
CP Appointment Calendar
- シンプルな作りで使いやすい
- 導入までの操作が簡単
- 無料版でも一部のオンライン決済を利用できる
時間単位での予約や会議の管理などのために開発されたプラグインで、シンプルな作りが特徴です。
シンプルなので細かなカスタマイズはできませんが、シンプルに簡単に導入したい人にはおすすめできるプラグインです。
Online Lesson Booking
- マンツーマンのオンラインレッスンなどで使いやすい
- 講師・ユーザーに自動メール通知
- コマ単位で予約できる
- オンライン決済あり(有料)
- 予約上限を設定できる(有料)
何人もの講師がいるといった、オンラインレッスンのサービス向けのプラグインです。
マンツーマンレッスンの予約システムを構築するなら、こちらが特におすすめです。
時間単位で予約できる上に、どの講師を選ぶかなど、パッと見てわかるデザインなのでユーザーからもわかりやすく使いやすいのが特徴です。
WordPressの予約システム2つの種類
WordPressの予約システムを大きく分けると、自作とプラグインでの構築、2つに分けられます。
本記事では、WordPressの予約システム導入にプラグインをご紹介しましたが、勿論自作でも知識があれば構築できます。
とはいえ、自作は時間とコストがかかりすぎてしまう可能性があったり、WordPressの更新のたびにプラグインの手直しが必要になったりするなど、かかる手間が制作時以外でも発生します。
この点を考えながら自作またはプラグインでの予約システムをどのように業務に導入するか考えたほうが良いでしょう。
WordPressに予約システムを設置・構築するためのプラグイン7選:まとめ
wordpressに予約システムを設置・構築するためのプラグインをまとめました。
WordPressは普及率が高いCMSです。
そのため、予約システムも豊富なプラグインの中から選びインストールするだけで導入できるので簡単ですね。
ただし、簡単とはいえ選ぶ手間が発生します。
沢山あるプラグインから最適なものを選ぶことが難しいと感じている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、プラグイン選びに必要な情報もまとめていますので、予約システムを設置したいと考えた際はぜひ、参考にしてください。