「広告なし・著作権表示なし」無料のメールフォーム作成ツールおすすめ7選
「無料・広告なしでサービスの良いメールフォームを探しているけど、なかなか見つからない」とお困りの方も多いのではないでしょうか。
今やウェブサイトを運営するのにメールフォームは必須ですから、たとえ無料でサービスが提供されていても、広告が表示されると煩わしくなってしまいますね。
そこで、今回の記事ではインターネット上のサービスにおける広告・著作権表示について解説しながら、おすすめのメールフォームを厳選してご紹介します。
あわせてメールフォームの設置・使用に関する重要ポイントも伝授しますので、お困りの方は必見です。
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目次
メールフォームとはどのようなサービスなのか
ウェブサイトにはコーポレートサイトや採用サイト、LP (ランディングページ)・ECサイトなど多彩なジャンルがあります。これらのウェブサイトを健全に長期的に運営していく上で、絶対に外せないのがメールフォームです。
メールフォームとは?
一般的にメールフォームとは、ウェブサイトに設置された専用のフォームに個人情報などの必須項目を入力して、ネット上から送信する仕組みのことを言います。メールフォームのことをメールフォーム・入力フォームと呼ぶこともあります。
ウェブサイトにメールフォームを設置することにより、受信者側 (サイト運営者側) が特定のメールアドレスを公開する必要はなくなります。氏名・住所・電話番号などの個人情報を入力して送信すれば、企業や店舗へのちょっとしたお問い合わせや、意見・質問も効率良くスピーディーにできます。
ウェブサイトの運営を長期安定的に運営していく上で、メールフォームは必要不可欠な存在であると言えます。
メールフォームは、PHPやCGIのプログラミング言語が使われており、このシステムを活用してフォームに入力された内容が送信される仕組みです。
メールフォームの活用シーン
メールフォームは、アンケート回答・セミナー申し込み・商品の注文・求人募集への応募など、多目的で利用できるのが強みです。使用目的により、応募フォーム・エントリーフォーム・注文フォームなど、さまざまな呼び方があります。
たとえば、欲しい商品についてお取り寄せしてほしい時や在庫状況を確認したい時にも、メールフォームを通じて24時間いつでもコンタクトが取れます。
企業で提供するサービスに関する質問や意見、簡単なアンケートなども24時間365日いつでも都合の良い時間に送信することができます。注文フォームとして設置する場合は、営業時間外にも顧客からの注文受付ができるので、売上アップに繋げることもできます。
メールフォームは、顧客と企業を繋ぐコミュニケーションツールであり、経営戦略のひとつの手法としても有効的に活用できます。
PHPとは
メールフォームでは、PHPのプログラミング言語が使われたものが多いです。PHPとは、Webページを生成することが可能なスクリプト言語であり、perlなどの他のプログラミング言語よりも文法がシンプルで理解しやすいです。
PHPで作成したプログラミング言語は、WebページのHTMLタグに挿入することも可能です。
PHPにはもう1つ利点があり、オープンソースのMySQLのデータベースとの連携力にも優れています。ウェブサイトやブログ制作で主流となっているWordPressも、PHPのプログラミング言語によって構成されています。
MySQLとは
世界を代表するオープンソースのデータベース管理システムと言えば、MySQL (マイエスキューエル) です。膨大な容量のデータもサクッとスピーディーに動作することが可能で、利便性・機能性にも優れており、実用的です。
データベースとは
一般的にデータベースとは、特定の決められた形式によって整理されたデータの集合体のことを指します。紙媒体では、顧客名簿や住所録などがデータベースに相当します。
データベース化を行うことにより、複数名でシェア (共有・分担) しながら、膨大なデータ量をまとめて一括管理することができます。お探しのデータを簡単に検索して、必要に応じて編集作業も可能です。
CGIとは
CGIは英語で「Common Gateway Interface」の頭文字を取った呼び方で、プログラミング言語の一種です。PHPと同様に、Webサーバー上でプログラムを動作させるためのシステムです。
従来は、掲示板・アクセスカウンター・メールフォームなどでよく使われていました。PHPと比較するとスクリプト言語の中身がやや複雑で、プログラムを実行するのに時間がかかることもあります。仕様が複雑なCGIプログラムの場合は、サーバーに負担がかかるため、注意が必要です。本稼働前に入念にテストを行い、ユーザーに負担にならないように配慮することが肝心です。
CGIとPHPの違いとは
PHPはウェブアプリやウェブページの開発に適したプログラミング言語であり、CGIはウェブサーバー上でプログラムを動作・実行させるためのシステムです。PHPを用いる場合は、ウェブサイトのページ内にて実行されて処理完了となります。
一方、CGIではブラウザ上からサーバーまで処理を実行させる必要があるため、処理速度が遅くなってしまうのが難点です。単純に処理速度で比較すると、CGI よりPHPの方がスピーディーです。
広告・著作権表示の歴史について
国内外において数多くのクラウドサービスが提供される中、「広告・著作権表示なし」といった条件に絞り込んで完全無料のものを探しても、見つかりにくいです。そこで、広告・著作権表示について、その歴史を振り返ってみたいと思います。
1990年代初期のインターネット黎明期には、CGIによるプログラミング言語を活用して作られたさまざまなプログラムが無料配布されていました。インターネット上から、掲示板・チャットシステム・検索エンジン・アクセスカウンターなどの便利なツールを無料で入手することが可能だったのです。
CGIで作成されたメールフォームも、無料でダウンロード可能でした。これらのCGI素材の使用にあたり、とくに広告表示は必要ありませんでしたが、著作権表示は必須条件となっていました。
インターネット上の著作物に著作権表示をする場合は、ウェブページのフッター (画面の下部)に配布元のリンクを貼るのが一般的でした。
CGIによるプログラム作品をネット上で配布する目的は、人それぞれさまざまな違いがあります。自作のCGIプログラム素材を「多くの人に使ってもらい、世の中の役に立てれば」という価値観を持つ人もいます。
中には、無料配布した素材をアレンジして副収入を得ることを目的とするケースもあるようです。CGI素材の配布をきっかけに、一躍有名になって本を出版したというケースもあります。
インターネットを通じて、特定の企業や事業所に所属せずとも個人的に得意な技を発揮して、公に発表できる機会が増えてきました。インターネットで必要な情報を検索するだけではなく、今やネット上で提供されるあらゆるサービスを利用することにより、収入が得られるようにもなりました。
そのような背景から、掲示板など・メールフォームなどのCGI素材やブログなどのサービスについて、IT関係の企業から注目を集めるようになりました。その結果、たどり着いたのが「広告付きの無料レンタルサービス」というわけです。
黎明期を過ぎた頃になるとからITの技術もさらに進化し、インターネットの通信速度もスピーディーになり、快適な環境が整ってきました。そのため、高度なシステムが導入されていても、ある程度スムーズに操作できるようにもなりました。その結果、有料のクラウドサービスが主流となり始めたのです。
ひとつ補足しておくと、無料レンタルサービスの場合は、広告表示を行うことにより、運営会社が広告収入を得られる仕組みです。
しかし、有料のクラウドサービスの場合は、運営会社がユーザーから利用料や手数料などを徴収するため、広告を表示する必要はゼロになります。
広告・著作権表示については、インターネット黎明期の頃から現在に至るまで、このような経緯 (いきさつ) があったことを心に留めておくと良いでしょう。
著作権・著作権表示とは
ウェブサイトを健全に長期的に運営していく以上、著作権について正しく理解しておく必要があります。
一般的に著作権とは著作物を制作した人が持つ権利であり、厳密には著作物を安全に保護するための権利のことを指します。
小説・詩などの書籍や音楽作品 (楽曲・歌詞など) 、美術作品 (絵画・版画など) など、市場に流通されているものは著作物であり、著作権法によって保護されています。コンピュータブログラムや、インターネット上に公開されたホームページなども著作物ですから、当然著作権があります。
一方、著作権表示とは、著作物が発行された年や著作権者について表示することを言います。ネット上に公開されたウェブサイトのコピーライトも、著作権表示に該当します。
コピーライト (Copyright) とは
コピーライトとは、おもにインターネット上の著作権のことを指します。小説などの書籍やCDなどの音楽作品を安全に保護するために著作権があり、ネット上に公開中のウェブサイトにも著作権があります。
ウェブサイトにコピーライトを表示する場合は、下記のように記載するのが一般的です。
【例】企業名がABC ウェブサイトの運営開始年が2021年である場合
© 2021 ABC Corporation. All Rights Reserved.
これを短縮して、© 2021 ABC Corporation. と表記しても良いでしょう。
「Corporation」の単語を「Inc」に置き換えても良いです。
「All Rights Reserved.」とは、著作権が保護されることを意味しますが、ウェブサイト上にコピーライトを表示する場合は、この文章はとくになくても構いません。
上記に記載した以外にも、コピーライト表示にはさまざまな書き方があります。いろんなウェブサイトを閲覧して参考にしてみるのも良いでしょう。
コピーライト表示の必要性
インターネット上で公開されている多くのウェブサイトでコピーライトが表示されていますが、「必ず記載しなければならない」という決まり事はとくにありません。
ただし、コピーライト表示をした方が、「著作権で保護すべきウェブサイトであること」をユーザーに対してより深く印象づけることができます。
コピーライト表示により、「ウェブサイトの一部または全部の文章・写真・画像・コンテンツなどの無断転載・無断複製 (コピー・ペースト) 禁止」という意思を表すことができます。インターネット上で起こり得るさまざまな悪質行為を防ぐ対策として、役立てられることでしょう。
また、著作権表示を行うことにより、「このウェブサイトの著作権者が誰なのか」把握することもできます。
完全無料で「広告・著作権表示なし」のメールフォームは存在する?
それでは、完全無料で「広告表示なし」「著作権表示なし」のメールフォームは存在するのでしょうか。
このような条件に該当するメールフォームをお探しなら、Googleの検索窓に「無料 メールフォーム 広告なし」というキーワードで入力して検索してみると良いでしょう。
検索の結果、上位を占めているのが「無料で使えるメールフォーム○○選」「おすすめの無料メールフォーム○○選」といったタイトルのウェブサイトです。
※「○○」の部分には数字・●●には西暦年 (2021年など) が入ります。
- メールフォーム○○選|無料作成OK! おすすめのツールを徹底比較
- 【●●年版】おすすめの無料メールフォームランキング
などなど、このような感じのタイトルで、複数のメールフォームを一挙まとめて紹介する比較・ランキングサイトが多いです。
実際に、これらのウェブサイトを閲覧してみると、確かに無料サービスのものも沢山紹介されています。しかし、中身をさらに掘り下げてみていくと、残念ながら「完全無料」とは言い難いものが多いです。
フリーミアムで提供されているクラウドサービスにおいて、無料版は確かに存在してはいますが、「ユーザーの満足度が十分に得られている」とは言えないのが現状です。
「無料のメールフォーム」として掲載されているものでも、料金体系がいくつか区分されています。「無料から使えるメールフォーム」という名目であれば、ある程度納得できたかもしれませんが、正直なところ、「どうにも腑に落ちない」という感じです。
フリーミアムとは?
フリーミアム (Freemium) とは、マーケティング用語のひとつで、「無料」を意味する「フリー」(free) と、「手数料・割増料金」を意味するプレミアム(premium)が合わさった造語です。
基本的なサービスは無料で提供しながらも、それ以上の付加価値のある機能やサービスは有料で提供して、ユーザーに対して課金することをフリーミアムと言います。実際にIT業界では、メールフォームに限らず、フリーミアムがごく身近なところでよく使われています。
IT業界や一般企業において仕事の連絡や打ち合わせなどで、日常的に使用するチャットワークもそのひとつです。タスク機能やメッセージのやりとりなど、基本的な機能はもちろん無料で利用可能です。「グループチャットの機能を強化したい」「ストレージ容量を増やしたい」など、機能を拡張してさらに高い付加価値を求める場合は、有料プランに移行する必要が出てきます。
ニーズに見合うメールフォームを利用しよう
先にもお伝えした通り、メールフォームは「無料から」利用できるタイプのものが多いです。しかし、より高度な機能を追求するなら、有料プランへの移行も視野に入れておくと良いでしょう。
メールフォームをどのような目的で設置するのか、必要な機能などを十分考慮した上で、ニーズに見合うものを慎重に選びましょう。
「無料のメールフォーム」7選のサービスを徹底比較
初期費用 | 月額費用 | フォーム数 | 広告非表示 | タイプ | 独自 ドメイン |
商用利用 | 自動返信 機能 |
|
EasyMail | 無料 | 無料 | 無制限 | ○ | インス トール |
○ | ○ | ○ |
メールフォームCGIプロ | 無料 | 無料 | 無制限 | ○ | アップ ロード |
○ | ○ | ○ |
Google フォーム |
無料 | 無料 | 無制限 | ○ | レンタル | × | ○ | ○ |
formrun | 無料 | 無料 5,980円~ |
1個 5個~ |
○ | レンタル | × | ○ | ○ |
Tayori | 無料 | 無料 3,740円~ |
1個 3個 |
○ | レンタル | × | ○ | ○ |
formzu | 無料 | 無料 630円~ |
1個 100個~ |
× ○ |
レンタル | × | ○ | ○ |
formmailer(フォームメーラー) | 無料 | 無料 1,375円 ~ |
5個 10個 ~ |
○ | レンタル | × | ○ | ○ |
オレンジ フォーム |
無料 | 無料 1,200円 |
無制限 | × ○ |
レンタル | × | ○ | ○ |
※下段に表示した金額は有料版の料金・税込価格
上記の表をご覧になった結果、この中で完全無料・広告表示なし・フォーム作成数無制限、この3つの条件を満たしたのは、EasyMail・メールフォームCGIプロ・Googleフォームのみです。
完全無料「広告表示なし」おすすめのメールフォームをご紹介
お手持ちのウェブサイトに新たにメールフォームを導入するにあたり、無料・有料のレンタルサービスを利用する方法があります。さらに、無料・有料のパッケージソフトを導入する方法もあります。
メールフォームは多彩なタイプのものがありますが、サイト運営上の用途を見極めた上で、目的とニーズに見合うものを選ぶのが理想的です。
ここでは、完全無料で「広告表示なし」のおすすめメールフォームを3つに絞り込んでご紹介します。
各フォームの特徴・メリット・機能・注意点について掲載しますので、じっくり比較・検討してみて下さいね。
EasyMail (イージーメール)
EasyMail (イージーメール) は、完全無料のメールフォームであり、PHPで開発されました。ご使用中のレンタルサーバーにインストールするタイプのメールフォームです。
MySQLによるオープンソースソフトウェアで、メールフォーム設置後は、管理・編集作業が可能です。MITソフトウェアライセンス下で、商用利用OK、改変OK、再配布なども制限なく、完全無料で自由にお使いいただけます。
EasyMailのご使用にあたり、1点だけお守りいただきたいことがあります。「ソースコードに含まれる弊社 (株式会社ファーストネットジャパン) のライセンス表記は取り除かないこと」、これだけを心に留めていただければと思います。
それでは、EasyMailの導入手順について簡単にご説明しましょう。
- 公式サイトよりEasyMailの素材をダウンロードして解凍処理を行います。
- FTP (ファイル転送用)ソフトで実装するサイトのディレクトリにアップロードします。
- アップロード完了後はインストーラーの指示に従い設定します。
EasyMailの特徴・メリット
- PHPとオープンソースのMySQLで開発されたメールフォーム
- 「有料プランなし」の完全無料提供
- 複数のフォームを1つの管理画面から簡単操作OK
- 管理画面からメールフォームを無制限で作成できる
- PC・スマホ・タブレットなど各デバイスに適合したレスポンシブ対応 (スマホ最適化)
- サーバーインストール型なので独自ドメインの利用OK
- 英語・中国語への言語設定の変更可能
- MITライセンス下で再配布・商用利用・改変・有料販売OK
- スパムメール対策としてGoogle reCaptchaの設定が可能
EasyMailの基本情報と機能
運営会社 | 株式会社ファーストネットジャパン | ||
所在地 | 大阪府大阪市中央区南久宝寺町1-7-10 シャンクレール南久宝寺 201 | ||
公式サイト | https://www.mubag.com/ | ||
離脱防止アラート | 住所自動入力機能 | ファイル添付機能 | サイト埋め込み |
○ | ○ | ○ | ○ |
多言語対応 | 自動返信機能 | 入力制限機能 | Google reCaptch対応 |
○ 英語・中国語 | ○ | ○ (半角英数) | ○ |
補足事項 | ・郵便番号入力による住所自動入力・フリガナ自動補完などの入力サポート機能が充実 ・htmlタグ・cssの使用OK、サイトのイメージに見合うデザインに仕上げることができる ・電話番号やメールアドレスの入力に便利な入力制限機能で半角英数字のみに制限可能 |
EasyMailの注意点
EasyMail はMySQLで開発されたメールフォームであるため、MySQLのデータベースが使えるレンタルサーバーが必要となります。
メールフォームプロCGI
札幌市のWEB制作事業者・シンクグラフィカが開発したメールフォームプロCGI (4.3.1) は、「プロ」の名の通り、高機能なメールフォームです。perlのプログラミング言語で開発・制作されており、もちろん完全無料で使用できます。
公式サイトよりCGI素材をダウンロードして解凍処理を行った後、FTPソフトを立ち上げてアップロードします。アップロードが完了した後に、パーミッションの設定を行う必要があります。
ダウンロードしたデータの中には、PDFファイルによる設置マニュアルが同梱されているので、導入手順や使い方はこれを参照しておくと良いでしょう。フォームの細かい設定は、「config.cgi」のファイルを開いてから行う仕組みとなっています。
WEB制作に携わっている方なら、メールフォームプロCGIの導入・設置もスムーズにできることでしょう。さらに、オリジナリティのあるデザインを組み入れることもできるので、柔軟性にも富んでいます。
レスポンシブデザインにも対応しており、アンケートやエントリーフォームとしての利用も可能です。完全無料のハイクオリティなCGI素材が激減している中で、メールフォームプロCGIは稀有な存在と言えるでしょう。
メールフォームプロCGIの特徴・メリット
- 最新バージョンは「メールフォームプロCGI (4.3.1)」※2021年10月時点
- CGI / perlスクリプトで開発・制作されたメールフォーム
- 詳細設定は「config.cgi」のファイルに記載する
- エントリーフォームやアンケートフォームとしても使いやすい
- 文字コードUTF-8対応
- WoredPressやMT (Movable Type) での利用も可能
- Googleスプレッドシートとの連携もスムーズ
- 中国語・韓国語にも対応可能
- 高機能なメールフォームが完全無料
- 転売や再配布はNGだが基本的に「著作権表示なし」で商用利用もOK
メールフォームプロCGIの基本情報と機能
運営会社 | シンクグラフィカ(個人事業主) | ||
所在地 | 北海道札幌市南区澄川2条 | ||
公式サイト | https://www.synck.com/downloads/cgi-perl/mailformpro/index.html | ||
自動返信機能 | WordPressへの設置 | MT (Movable Type) への設置 | 文字コードUTF-8対応 |
○ | ○ | ○ | ○ |
多言語対応 | レスポンシブ対応 | ショッピングカート機能 | Googleスプレッドシートとの連携 |
○ 英語・韓国語 | ○ | ○ | ○ |
補足事項 | ・確認画面にはDOM (perl版) を駆使 ・オーバーレイ・フラット・ダイアログの3タイプの確認画面あり |
メールフォームプロCGIの注意点
高機能で完全無料なのがメールフォームプロCGIの強みではありますが、アップロードした後にパーミッションの変更処理作業が必要となります。また、設置した後の修正がWEB制作に関する知識のない人には少し難しいかもしれません。
Googleフォーム
完全無料で誰でも簡単に使えるメールフォームと言えば、Googleフォームがもっともメジャーな存在です。「お金をかけずにサクッと高機能なフォームを作りたい」、そのような人に最適です。
メールフォームとして使うよりは、アンケート回答集計・無料資料請求・ミニ投票・申し込みなどの用途で使われるケースが多いです。簡単に設置できて、幅広い用途で使用できるのがGoogleフォームのならではの魅力です。アンケートの作成から編集まで、複数名で共同作業を行うことも可能です。
Googleフォーム経由でユーザーから届いた内容は、その都度Googleスプレッドシートに反映される仕組みです。自宅のパソコンではもちろん、外出中や移動中はスマホ片手にリアルタイムで確認できるので便利です。アンケート集計の結果がグラフ化されるので、見やすくてわかりやすいです。
Googleフォームの特徴・メリット
- アンケート回答に最適・回答形式が多彩
- 便利な集計機能とグラフ化機能搭載
- 届いた内容は自動的にGoogleスプレッドシート内に保存される仕組み
- 自動返信機能・ファイル添付機能付き
- 複数名で編集作業ができる (複数端末からの同時アクセスOK)
- 監視システム強化で万全なセキュリティ体制
- 完全無料で利用できる
Googleフォームの基本情報と機能
運営会社 | Google LLC | ||
所在地 | アメリカ カリフォルニア州 マウンテンビュー | ||
公式サイト | https://www.google.com/intl/ja_jp/forms/about/ | ||
多言語対応 | サイト埋め込み | 集計機能 | グラフ化機能 |
○ | 監視システム | ○ | ○ |
自動返信 | ファイル添付 | レスポンシブ対応 | 監視システム |
○ | ○ | ○ | ○ |
補足事項 | ・質問・回答の順序をランダム表示 ・回答内容をメールやチャットツールに自動送信で通知 ・フォーム作成数は無制限なので短期間でアンケート集計するのに便利 |
Googleフォームの注意点
完全無料でサクッとフォームを作成できますが、基本的には無料レンタル型のフォームなので、独自ドメインを使用することはできません。他のメールフォームと比較すると、デザインの自由性はやや低いといった印象です。そのため、デザインにこだわる人には物足りなく感じられるかもしれません。もともとGoogleが提供する無料サービスであるため、Googleフォームを利用するにあたり、Googleアカウントを取得しておく必要があります。
メールフォーム設置後の6つの見直しポイント
サイト運営を行う上で、メールフォームの設置は今や常識であり、経営戦略のひとつの手法でもあります。
しかし、「ただ設置しておけばそれで良い」というわけではありません。メールフォームを設置した後にも、定期的な見直しが必要になってきます。設置の仕方に何か問題が生じた場合は、ユーザーの離脱率を高めるリスクも生じてきます。
そこで、メールフォームの導入で失敗を防ぐための対策と、設置後の見直しポイントについて解説します。
各項目の配置
メールフォームには、氏名・住所・電話番号などの個人情報の入力欄があります。各項目をどこに配置すれば良いのか、ユーザーの立場になって考えてみましょう。それぞれ目的に応じて最適な場所に配置する必要があります。
各項目を上部に配置するか、左寄せにするかで、入力しやすくなることもあれば、かえってしづらくなることもあります。上揃えにした場合は、氏名・電話番号など各項目の下に入力欄がそれぞれ入ります。
項目数が少ない場合は、上揃えにしておくとスッキリして見やすくなります。ただし、項目数が多い場合は上揃いだと、フォーム自体が縦長になってしまいます。そのため、画面が見づらくて入力しづらくなり、離脱率が高くなる可能性があります。
左寄せにしておくと、項目名と入力欄が1行に収まるので入力しやすくなります。スマホでメールフォームを閲覧して入力する人も多いので、各項目をどの場所に配置するか、ユーザー目線で十分に考えておく必要があります。
設置する項目によっては記入例を記載しておく
メールフォームに設置された項目によっては、ユーザーが「どのように入力すれば良いのかわからない」というものも出てきます。
たとえば、電話番号や郵便番号を入力する際に、番号の間に「-」(ハイフン) を入力するのか、それとも数字のみ連続入力すれば良いのか迷うこともあります。そのような時に便利なのが、placeholder属性を活用したプレースホルダ―です。
この機能を活用すれば、入力欄の余白の部分に入力例を示すことができるので、ユーザーは戸惑うことなく、スムーズに入力できるようになります。
たとえば、電話番号の入力欄に「0xx-xxxx-xxxx」と記載しておけば、「ハイフン付きで入力すれば良い」と認識することができます。
htmlのタグの知識がある人なら、プレースホルダ―機能を使いこなせることでしょう。
エラー表示で見やすく明確に
メールフォームに入力した内容に間違いがあった場合に、気付かずに送信されることのないように、細心の注意を払う必要があります。入力ミスや記載漏れがあった場合に、どの項目が間違っているのかすぐにわかるように、エラー表示で見やすく明確化しておくと良いでしょう。
フォームの種類によっては、「送信」ボタンをクリックした時にエラー表示されるタイプのものもあります。しかし、どの部分にエラーが生じたのかわからないと、どこを修正すれば良いのか戸惑ってしまいます。
各項目の入力が終わった時点で間違った点があった場合に、即エラー表示できる仕組みが整っていれば、どの部分を修正すれば良いのかわかりやすいです。エラー表示で見やすく明確にすることで、入力のストレスを軽減できて、離脱率の低下にも直結することでしょう。
ユーザーに安心感を与えるための工夫が必要
「メールフォームから質問したいけど、営業や勧誘の電話やメールが来たらどうしよう」と不安に感じる人もいます。企業や店舗などのサイト運営者側は、メールフォームの設置により、不特定多数の人の個人情報を取り扱うことになります。
ユーザーに不安を与えないように、「メールフォームで収集した個人情報は営業・勧誘など営利を追求するための目的では利用しない」ことをアピールとしておくと良いでしょう。
また、「お問い合わせや質問に対する回答などの返信の目的でのみ使用し、その他の目的では使用しない」ことをプライバシーポリシーのページに記しておくことで、ユーザーには安心感が得られることでしょう。
ユーザーの安心感は、企業や店舗に対しての信頼にも繋がりますので、ここは肝心なところです。
スマホ最適化でストレスフリーな環境に
ウェブサイトにメールフォームを設置する際には、ユーザーにストレスフリーな環境で閲覧・入力できるように「スマホ最適化」を目指しましょう。
そのための対策として
- 選択式の項目を設置する場合はプルダウンメニューを活用する
- ボタン (入力・確認・送信) は 大きく見やすく設置する
- 住所自動入力機能搭載のメールフォームを設置する
- 項目数をできるだけ少なくする
など、さまざまな工夫が必要です。
セキュリティ対策に不足がないか再確認
メールフォームでユーザーの重要な個人情報を取り扱うため、セキュリティ対策に不足点がないように、万全な体制を整えておくことが肝心です。セキュリティが甘いとユーザーの不安を煽り、離脱率を高めるだけではなく、信頼を失うことにもなりかねません。
セキュリティ対策が十分にできているかどうか、下記の項目について再確認しましょう。
- SSL化による通信暗号化を実行済か
- サーバー監視体制が整っているか
- 重要なデータが消失していないか
- スパムメール対策が万全にできているか
- 不正アクセスされていないかどうか
悪質なスパムメールや不正アクセスを防ぐ対策として、一部のドメインおよびIP制限、二段階認証 (二要素認証) を実行すると良いでしょう。
お問い合わせメールフォームを安全に運営していくためには、サーバー監視体制をより強化し、セキュリティレベルを上げる対策も必要となります。重要なデータが消失・改ざんされることのようにデータの暗号化や、バックアップも必要です。
まとめ:完全無料・広告表示なしのメールフォーム選びの極意
IT業界において、「広告表示なし・著作権表示なし」のメールフォームはいくつかあります。その中で、今回はおすすめのメールフォームとして、EasyMail・メールフォームプロCGI・Googleフォーム中心にご紹介しました。
その中で、どのツールが良いのか、メールフォーム選びが迷うこともあるかと思います。そこで最後に、メールフォーム選びについてワンポイントアドバイスです。
- メールフォームをいったん完成した後にもクライアント側で設定をシンプルな操作で修正したい
- メールフォームにも独自ドメインを反映したい
⇒ EasyMail
- 自社サイトにメールフォームを設置したい
- 完成後にクライアントが設定変更することはほぼない
- 採用サイトなどの応募フォームとして活用したい
- 時間と予算をかけずにスピーディーにサクッと設置したい
- アンケート集計の目的で使いたい
- 集計結果をグラフ化でわかりやすくしたい
3種類のメールフォームにもそれぞれ異なる特徴や長所があります。もちろん、どのツールもおすすめしたいところですが、それぞれの用途やニーズによっては最適なものもあれば不向きなものも出てくることでしょう。
どのような目的で設置するのか、どんな時に必要なのか、用途やニーズに見合うものを選び、上手に活用しましょう。メールフォームの選び方や使い方次第で、仕事効率の向上にも繋がり、ユーザーからの好感度を上げる良い機会にもなります。