EFOツールが無料!おすすめ6選とメリットを比較【2024年最新版】
Webサイトに設置した入力フォームのせいで、あなたの知らないうちに離脱率が上がってしまっていることがあります。
EFOツールを導入すれば入力フォームを最適化することができます。
この記事ではEFOツールの概要や選び方とともに、無料で使えるEFOツールを紹介します。
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EFOツールとは
EFOとは、Entry Form Optimization の略称で、日本語にすると「入力フォームの最適化」です。
EFOツールは、入力フォームの最適化を実現するためのツールのことを指します。
最適化とは、簡単に言うと使いやすさやわかりやすさを向上することです。
Webサイトにおいて入力フォームを設置する一般的な目的は、契約の締結、資料請求、会員登録、商品の購入など収益や情報収集になるでしょう。
アクセス数に対して、申し込みやお問い合わせに至った割合をCVR(コンバージョン率)と呼びますが、入力フォームの使いやすさやわかりやすさがCVRの向上につながります。
反対に、入力フォームが使いづらい・わかりにくいと入力フォームからの離脱率が上昇し、CVRが低下することになってしまいます。
EFOツールを利用してより良い入力フォームを設置することで、高い成果につながるWebサイトを構築することができるのです。
分析機能・改善機能
EFOツールの中には、入力フォームの最適化を行うだけでなく、実際にどう使われているか、離脱理由は何か、修正した場合に効果の上昇が期待できるか、などを実際の訪問者の行動を追跡することによって分析する機能を提供しているものもあります。
分析結果を活かすには専門知識が必要になることから、有償でコンサルティングサービスを提供するサービスもありますので、運営するWebサイトの用途や目的、想定する収益などによって検討してみてはいかがでしょうか。
EFOの施策
入力フォームの最適化施策には、具体的には以下のようなものがあります。
EFOの施策 | EFOツールで改善 | EFOツール以外で改善 |
---|---|---|
フォームの項目数を必要最低限まで減らす | ◯ | |
何を入力するのかわかりやすく表示する | ◯ | |
入力しやすくなるような機能を提供する | ◯ | |
誤入力があった場合にどのように修正すべきかをわかりやすく表示する | ◯ | |
誤った操作で離脱しないようにする | ◯ | |
残りの入力項目数を表示する | ◯ | |
セキュリティ上の安全性を示す | ◯ | |
最後まで入力することで得られる効果を示す | ◯ |
表に示している通り、EFOツールで改善できるものと、EFOツールを使わなくても改善できるものがあります。
EFOツールを使わなくても改善できるものは、重要かつすぐに改善できますので、EFOツールの導入前に見直してみることをおすすめします。
それぞれを詳しく解説します。
フォームの項目数を必要最低限まで減らす
フォームの入力項目数が多ければ多いほど離脱率は高くなります。
訪問者は面倒なことが好きではありませんし、必要以上の個人情報を入力させられることには抵抗を感じるためです。
例えば、メールアドレスの入力だけで良いフォームと、個人の氏名・連絡先・会社の情報まで入力しなくてはいけない入力フォームがあったとしたら、メールアドレスだけの入力で済ませたいですよね。
不要な入力項目がないかどうかを吟味して入力フォームに反映することは非常に重要です。
何を入力するのかわかりやすく表示する
入力フォームの各項目には、項目名だけでなく具体的にどのような内容を入力するのかが表示されていると、訪問者は迷うことなく入力できます。
電話番号をハイフン無しで入力してほしい場合は、以下のような表現が最適です。
- 項目名に電話番号と表示する
- 項目の周辺に「ハイフンなしで入力してください」と表示する、または、項目を選択した際にポップアップでメッセージを表示する
- 入力欄に薄い文字で「09012345678」と入力例を表示し、入力を開始したら消えるようにする(このような入力例の表示をプレースホルダーと呼びます)
入力しやすくなるような機能を提供する
郵便番号を入力したら自動的に住所を入力できたり、漢字の名前を入力したら自動的にフリガナが入力されると入力の手間を省くことができます。
ほかにも、日付や時刻の入力ではカレンダーやダイヤル形式で入力をしやすくしたり、ファイルのアップロード時にファイル名や拡張子を限定したりといった機能も追加することが可能です。
このような入力支援機能は入力しやすくするだけでなく、入力ミスを減らすことにもつながります。
誤入力があった場合にどのように修正すべきかをわかりやすく表示する
入力ミスがあった場合には入力内容を訂正してもらわなくてはなりませんが、どのように修正するのかが明示されないと利用者にとってはわかりにくいと判断されてしまいます。
例えばメールアドレスが正しく入力されていなかった場合に、「メールアドレスが不正です」と表示するだけでは入力したメールアドレスのどこに誤りがあるのかがわかりません。
入力内容によって、「入力されたメールアドレスに@が含まれていません」「全角文字が含まれています」など、なぜエラーになっているかを説明すると、ユーザーがスムーズに修正することができるので離脱防止につながります。
誤った操作で離脱しないようにする
Webブラウザ上での意図しない操作ミスによって、入力内容がリセットされてしまうことがあります。
例えばWebブラウザの戻るボタンや、再読み込み、ウィンドウを閉じるなどの操作です。
このような操作が行われた際に、「このページを離れると入力した内容がリセットされますがよろしいですか」などのアラートを表示することで、誤操作によるリセットを防止することができます。
残りの入力項目数を表示する
会員登録や商品の購入などでは、どうしても入力項目が多くなってしまいます。
そんなときは現在何項目を入力していて、あと何項目で入力が完了するかを表示できれば、利用者の「いったいあとどれくらい入力したら終わるんだろう」という不安を和らげることができます。
項目数のほかに、いくつかに分かれた入力フォームのページ数を「ステップ」という区切りで表現する手法もあります。
セキュリティ上の安全性を示す
特に個人情報の入力を求める入力フォームの使用にあたって利用者は、その情報が漏えいする恐れがないか、通信経路上で盗聴されないか、意図しない用途に利用されることがないかなどの不安を抱くものです。
不安が解消できない場合は、フォーム入力中にサイトから離脱してしまうことにつながります。
Webサイトの安全性や通信経路の暗号化のためには、最低限「SSL/TLSサーバー証明書」を適用することが求められます。
適用されていない場合は利用しているサーバーに適用可能かどうか、新たにSSL/TLSサーバー証明書の契約が必要かどうかを確認しましょう。
その他、「情報セキュリティ基本方針」などのドキュメントを開示したり、組織としてのセキュリティへの取り組みを証明するために「プライバシーマーク」や「ISO/IEC 27001(ISMS)」の承認を受けることなども効果的です。
最後まで入力することで得られる効果を示す
いくら入力フォームを使いやすく改善したとしても、入力することによって利用者が得られる恩恵・効果が低いと入力してもらうことはできません。
その反対に、ある程度入力フォームが使いづらくても、利用者にとってそれを上回る良いことがあるならば、入力してもらうことが期待できます。
利用者が入力フォームに文字を入力するためにかける時間や手間、個人情報を送信するリスクを超える効果として、フォーム入力の結果得られる商品やサービスがいかに良いものなのかをアピールしなくては、高いCVRにつなげることはできないのです。
EFOツールのメリット・デメリット
EFOツールを利用することでのメリットとデメリットを紹介します。
EFOツールのメリット
入力フォームを使いやすく、わかりやすくすることがEFOツールの目的ですので、これを達成することができるというのが一番のメリットです。
使いやすくなることで訪問者の離脱率が下がり、CVRの向上が見込めます。
また、入力フォームが使いやすいと感じた訪問者はサイトを高く評価し、再訪問してくれる可能性が高いため、入力フォームを改善することは再訪問率を上げることにもつながります。
EFOツールのなかでもログ収集機能を備えたものならば、訪問者の行動履歴をログとして記録して分析することができます。
例えば、電話番号の入力項目をクリックした後で離脱してしまう訪問者が多いという分析結果が出た場合は、
- 電話番号の入力方法を変更する
- 電話番号の入力項目を削除する
などの対応が考えられます。
EFOツールのデメリット
EFOツールは有料のASP型サービスとして提供されているものが多く、費用がかかることがデメリットとなります。
無料のツールや、1ヶ月など一定期間のお試し期間が設けられているサービスもあり、この記事で紹介していますのでまずは費用をかけない方法で試してみるのがおすすめです。
また、EFOツールの導入や運用には専門知識が必要になります。
それぞれ代行してくれるサービスを提供している場合もありますので、自分では難しい場合はサポートサービスを利用してみましょう。
EFOツールを選ぶポイント
EFOツールを選ぶポイントは大きく以下の4点です。
- 初期費用・月額費用
- 使うことができる機能
- 設置方法
- 導入後のサポート
それぞれについて説明します。
初期費用・月額利用料
既に多くの収益につながっていてさらなる収益アップを目指すという場合は、有料のツールも選択肢に入ってきますが、Webサイトに入力フォームを設置したばかりで収益化ができていない場合はそれほど費用はかけられないでしょう。
無料のEFOツールならば、費用をかけずに設置できて月額費用も不要ですので「まずはどんなものか試してみよう」という方にはぴったりです。
お金をかければかけるほど成果につながるというわけではなく、また、国内で提供されているEFOサービスはコンサルティングサービスとセットになった有料のものが多いですが、この記事では数少ない無料のサービスを後ほど紹介します。
使うことができる機能
フォーム最適化の機能にも色々なものがありますので、自分のサイトで使いたい機能が含まれているかどうかを確認しておきましょう。
また、フォームの最適化のみで良いのか、定期的な分析による継続的な改善が必要なのかによって、選択すべきツールは変わってきます。
継続的な改善を希望する場合、専門家によるコンサルティングサービスが必要かどうかも選定のポイントになるでしょう。
設置方法
自分のサーバーの内部に設置する方法と、外部のサーバーで提供されているサービスを利用するものがあります。
外部のサーバーで提供されるタイプをASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)型と呼びます。
内部に設置する場合は、自分で構築するか導入サービスなどの支援を受ける必要があり、セキュリティについては自分で(または支援を受けながら)責任をもって管理する必要がありますが、漏えいのリスクは低いといえるでしょう。
ASP型の場合は設置は比較的簡単で、数行のコードを貼り付けるだけのものもありますが、サービスの稼働率や収集したログデータなどの保全管理はサービス提供事業者次第となりますので、信頼できる事業者を選ぶことが重要です。
導入後のサポート
導入して終わりではないのがEFOです。
定期的かつ継続的に見直しを行うことで効果を高めていくことが求められますので、自分の知識や経験だけでは不安な場合は、設置後のサポート体制も確認しておきましょう。
また、外部サービスを利用している場合は障害が発生して入力フォームだけが利用できないという状況に陥る可能性がありますので、サポートの連絡先は控えておきましょう。
無料で使えるおすすめのEFOツール6選
国内で利用できるEFOツールは有料のものが多く、気軽に試すことが難しいというのが実情です。
月間収益が数十万円以上見込めているのならば有料サービスも含めて選定するのが望ましいのですが、EFOツールがどんなものか感触をつかみたいという方には、まずは無料プランがある製品・サービスや、無料お試し期間が設けられているサービスをおすすめします。
今回は以下の6つのEFOツールを紹介します。
EFOツール | 無料プラン | 無料お試し期間 | 有料プラン | 設置タイプ |
---|---|---|---|---|
EasyMail | 無料(OSS) | なし | なし | 自分のサーバーへ設置 |
formrun | FREE | なし | BEGINNER: 4,268円/月 STARTER: 14,278円/月 PROFESSIONAL: 2,8380円/月 |
ASP |
formy | 30日間 ※2022/7/26時点では 新規受付を停止している |
6,600円/月 | ASP | |
SiTest | 要お問い合わせ | 初期費用 6,600円 利用料は別途御見積 |
ASP | |
BOTCHAN EFO | 30日間 | Minimum: 11,000円/月 Standard: 22,000円/月 Pro: 33,000円/月 |
ASP | |
mouseflow | free | 各有料プランに対して14日間 | スターター: 3270円/月~ グロウス: 10,765円/月~ ビジネス: 21,667円/月~ プロ: 40,744円/月~ |
ASP |
EasyMail(イージーメール)
EasyMail(イージーメール)は国内で開発されたオープン・ソース・ソフトウエア(OSS)です。
今回紹介する中で、唯一自分のサーバー内に設置するタイプです。
元々は入力フォーム作成ツールですので、フォームのデザインも自由度が高く、自分のサイトになじませることができます。
現在は以下のようなEFO機能が提供されていますが、今後もバージョンアップによって機能が追加されることが見込まれます。
- エンターキーでの誤送信防止
- 離脱防止アラート
- 記入例を表示するプレースホルダー
- 時刻を時刻セレクトから入力
- 日付をカレンダーから簡単入力
- ファイル添付の選択アシスト
- 郵便番号から住所補完・住所自動入力機能
- 再入力項目の一致チェック
また、有料での設置サービスやカスタマイズサービスもオプション提供されていますので、自分で設置するのは難しそうという方はこちらのオプションサービスも検討してみてはいかがでしょうか。
OSSは設置さえしてしまえば月額利用料は不要ですので、ずっと無料で利用できるのが最大の魅力です。
多少の学習は必要ですが、自分でデザインや機能を調整・追加することもできるのはASPサービスでは得られないメリットとなっています。
formrun(フォームラン)
formrun(フォームラン) は、ASP型のフォーム作成ツールで、機能に制限はありますが利用料0円の無料プランが提供されています。
提供するEFO機能には以下のようなものがあり、設置も簡単にできます。
- メールアドレス再入力との一致チェック
- 郵便番号による住所補完
- エラー時にボタンの表示を変更する
- エラー項目の要素を表示する
- 数字・桁数・必須項目のバリデーション(妥当性チェック)
- フォームの送信確認・離脱抑止・途中保存
また、顧客管理機能との連携ができるので、利用者がどこまで入力したのか、入力を終えたのか諦めて離脱したのか、その利用者はどのような属性の人物なのかを把握して改善に活かすことができ、更にチームで共有することもできます。
ただし、無料プランではチームでの共有や顧客管理機能との連動はできません。
有料プランにはチャットツール(Slack、LINE Worksなど)や顧客管理サービスであるSalesforceとの連動機能がありますので、長くチームで入力フォームを活用したいという方には適したサービスです。
formy(フォーミイ)
formy(フォーミイ)は、月額6,000円で利用できるEFOツールです。
新規契約時に30日間の無料お試し期間が提供されています。(※2022年7月26日現在、新規受付は停止されていますので、興味のある方は再開を待ちましょう)
以下のようなEFO機能を提供しています。
- 入力完了までの残り項目数をポップアップ表示
- 郵便番号からの住所自動入力
- 各項目の下に入力方法の説明表記
- 全角入力を自動で半角に変換
- ハイフンありで入力した場合は自動でハイフンを削除
- 末尾のスペースを除去
- 入力不備がある場合は「確認する」ボタンは「入力が完了していません」に切り替わる
- 職業などの選択によって自動入力
ASP型ですので、入力内容や分析結果はCSV形式でダウンロードすることになります。
解析データの種類が豊富なため、継続的なフォーム改善に役立てることができます。
SiTest(サイテスト)
SiTest(サイテスト)はWebサイトの解析機能と改善機能を統合したサービスです。
初期費用は6,600円で、月額費用は利用する機能や対象サイト数によって変動するため個別見積が必要となっています。
無料お試し期間が設けられていますのでどんなものなのかを試してみることができます。
EFOツールは全体の機能の一部となっていますが、以下のような機能を備えています。
- リアルタイムエラー通知
- 離脱防止ポップアップ表示
- 半角/全角自動変換
- 禁止文字の設定
- 初期表示内容の指定
- フリガナ自動入力
- 住所入力補助
EFOツールに加えて、強力な分析機能を備えていますので、予算と相談して検討してみてはいかがでしょうか。
BOTCHAN EFO(ボッチャンイーエフオー)
BOTCHAN EFO(ボッチャンイーエフオー)は従来の入力フォームとは異なる、チャットフォームを提供するASPです。
チャットフォームでは、あたかもLINEやSlackなどのようにチャット形式で質問が表示され、それに答えていく形で必要な情報を入力していきます。
前の入力内容によって、後の質問項目を変化させることができ、また、利用者の反応が鈍い場合や誤った場合もすぐに補足するようなメッセージを表示できますので、入力時の迷いやミスを低減させることができます。
また、途中で飽きさせないような工夫もできるようになっています。
月額は1万円~と、やや高額ですが、30日間の無料トライアル期間がありますので試してみるのも良いでしょう。
mouseflow(マウスフロー)
mouseflow(マウスフロー)はヒートマップなどの分析機能に重点をおいたASPツールです。
EFOとしてのフォームの改善機能は多くありませんが、豊富な分析機能を持っています。
また、有料プランに比べてユーザー数などの制約はありますが、期間制限なく月額無料のfreeプランを利用することができます。
有料プランは BEGINNERプランの 4,268円/月~ となっていますが、有料プランについても14日間の無料トライアルができますので、まずは無料で試してみて自分に合うかどうかを見極めることをおすすめします。
無料でEFOツールを使ってみよう
この記事ではEFOツールとはなにか、EFOの機能、メリット・デメリットを紹介し、最後に6つの無料で使えるEFOツールを紹介しました。
EFOツールは高額な費用がかかるものが多いですが、探せば無料で使えるものもいくつかあることがお伝えできたかと思います。
EFOツールがどのようなものかを試してみたいならば、まずは無料で試してみることをおすすめします。